「LS500h」EXECUTIVE 5代目 XF50型 2017年-現行

500hは速くはない

先代の「LS600h」はV8 5,000cc+モーターですから速さでは敵いません。

「LS500h」では、かつての暴力的な走りは消え、しかし、過不足のない加速を身に纏います。

先代、4代目「LS600h」はいわば昔のターボチャージャーのようでした。
恐ろしい加速力はタイムラグを伴うものでしたので、これを嫌うユーザーもいらっしゃったそうです。

「LS500h」は意のままの加減速が可能です。
それも品の良いガソリンエンジン並みに。

 



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問題はライバルが「LS500」だということです。
しかも向こうのエンジンは新型ツインターボ。

「LS500h」は10年以上熟成された旧型エンジンです。

また、エンジンサウンドが意識的に取り入れられているとはいえ、人工的です。

正直、気が付かないレベルに昇華されていますが、ガソリンモデル「LS500」の出来栄えが良いだけに、諸々、比較してしまうと、走りではツインターボに一歩譲ります。

ゾゾタウンの前澤社長がメルセデス「マイバッハ」を所有しているなど、ネットでは若い方が大富豪だと有名になりますが、やはりお金持ちは60代~の方に多いのです。

そんな年配者の価値観に‛スッ’と入っていくには<ハイブリッド=圧倒的な静粛性>という分かりやすいアイコンを携えたままのほうが良かったのかな、と思いました。

とはいえ試乗して『これってハイブリッド?ガソリン?』とお聞きするお客様が複数、いらっしゃったのも事実。

年次改良で良くなっていくのは「LS500」より「LS500h」のシステムでしょう。
マルチステージハイブリッドも進化していくに違いありません。

マルチステージハイブリッドとは何か>>>こちら

「LS500h」は、すでに、‛走り’のレベルでさえ、最高級のガソリン車が手の届くところにきています。

進化した「LS500h」は最高級EV車にも大きな壁となって立ちはだかることでしょう。

 

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〇関連記事ご紹介

 

「LS500」
これはヤバイ…
中毒になりそうだが
幸い、僕は買えない車は>>>こちら

 

「クラウン」Gエグゼクティブ
まったく同じ3,500ccハイブリッドです。
試乗記は>>>こちら

 

○XF50型 「LS600h」エグゼクティブ 評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

価格対評価 良い
運転楽しい度 良い
後席居住性 非常に良い+
リセール価値 良い
故障のしにくさ 非常に良い
部品の安さ 悪い

レクサス5th「LS」XF50 2WD税込価格表
LS5009,814,000円
LS500h11,214,000円
LS500'I-package'10,425,000円
LS500h'I-package'11,805,000円
LS500'F-SPORT'12,005,000円
LS500h'F-SPORT'13,105,000円
LS500'L-package'13,205,000円
LS500h'L-package'14,605,000円
LS500'EXECUTIVE'15,005,000円
LS500h'EXECUTIVE'16,405,000円

レクサス5th「LS500h」2WD XF50型主要諸元表
全長5,235mm
全幅1,900mm
全高1,450mm
ホイールベース3,125mm
最小回転半径5.6m
車両重量2,210kg-2,320kg
乗車定員5名
エンジン種類V型6気筒
トランスミッション電気式無段変速機(マルチステージハイブリッド)
総排気量3,456cc
使用燃料無鉛プレミアムガソリン
エンジン最高出力220kW[299PS]/6,600r.p.m
エンジン最大トルク356N.m(36.3kgf-m)/5,100r.p.m
モーター最高出力132kW(180PS)
モーター最大トルク300N.m(30.6kgf-m)
動力用主電池リチウムイオン電池
JC08モード15.6km/L-16.4km/L
WLTCモード未発表
WLTC市街地モード未発表
WLTC郊外モード未発表
WLTC高速道路モード未発表